福岡正信自然農園の代表的品種であるハッピーヒル米を使用し、60年以上、無添加・天然酒母と独自の高温山廃酛(もと)で健康や安全を願う蔵元が日本酒を製造しました。
福岡正信自然農園 四方良し ”自ずから然る” 日本酒
- 名称
- 自ずから然る 日本酒 生酒
- 内容量
- 500ml
- 原材料
- 米(愛媛県)、米こうじ(愛媛県産米)
- 保存方法
- 14度以下で冷蔵保存
- 名称
- 自ずから然る 日本酒 火入れ酒
- 内容量
- 500ml
- 原材料
- 米(愛媛県)、米こうじ(愛媛県産米)
- 保存方法
- 14度以下で冷蔵保存
- 名称
- 自ずから然る 日本酒 にごり酒
- 内容量
- 500ml
- 原材料
- 米(愛媛県)、米こうじ(愛媛県産米)
- 保存方法
- 14度以下で冷蔵保存
- 名称
- 自ずから然る 日本酒 スパークリング
- 内容量
- 500ml
- 原材料
- 米(愛媛県)、米こうじ(愛媛県産米)
- 保存方法
- 14度以下で冷蔵保存
- その他
- ※アルコール度数:13%
※14度以下での保存をお願いします。
- 20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
- こちらの商品はクール便でお届けします。
- ※妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
- ※「スパークリング」につきまして、瓶に衝撃が加わると中身が吹き出してしまう恐れがあります。必ず冷蔵保管の上、瓶への衝撃を避け、お取り扱いにご注意ください。
- ※「にごり酒」につきまして、もろみの量が多いためキャップが穴あき栓仕様となっております。瓶を横に倒すとお酒が漏れる可能性がありますので、お取り扱いにご注意ください。
”わら一本”から考える私たちの未来
福岡正信自然農園が化学肥料や化学農薬を一切使用せずに丁寧に栽培する代表的品種であるハッピーヒル米。60年以上、無添加・天然酒母と独自の高温山廃酛(もと)で健康や安全を願う蔵元。互いの想いが重なり合い誕生した甘酸っぱさの奥に心地よい苦みを感じる『自ずから然る 日本酒』。米、水、麹(無添加)、そして自然が調和した”四方良し”の私たちの日本酒。この日本酒は、大きな環境変化や高温下を避ければ、品質劣化に強い珍しい特徴があります。
泡沫の今宵は、”乾杯”で明日を語りたい。
米に想い、人が集う
かすかな朝靄に、時々、道行く車が足早に目の前を通り過ぎていく。
そして走り去るエンジン音を背に大きな杉玉が鎮座する蔵元。
杜氏たちの朝は、早い。
張り詰めた空気に、時間が止まったような静けさと緊張感が漂う。
徐々に熱量を増す杜氏たちの背中と白息は、ずっと以前から変わらぬ冬の風景として、この蔵に息づいている。彼らの心から一切の邪念が消え、米・麹・菌と向き合う真剣勝負が始まる。そしてその瞬間、”心身一如”とともに指先に魂が宿る。
気霜と肌をさす寒さを忘れるほど手際よく準備をした束の間、少しずつ柔らかい明るさが増す窓辺の食卓で、白飯と生卵をすすりながらささやかな時間に自然と杜氏たちに笑みがこぼれる。
私たちは常日頃、「たくさんの想いを少しでも多くの方に伝えたい」、そう願っている。
誰にでも大切にしている信念や想いがあるように、私たちにも伝えたい言葉がある。
ハッピーヒル米の物語
初代園主である福岡正信がビルマから持ち帰り品種改良を重ねたハッピーヒル米。
そんな農園にとって思い入れがある多収量米であるハッピーヒル米は、柑橘の甘夏同様、自然に順応する品種であり、食糧難に向き合うための品種として有望視されていた。ただ、栽培するには、駄々をこねる赤子のように、少しばかり手が掛かる。
遠い昔、異国の地からこの種の権利の買い取りを希望する一団がやってきた。
ただ、正信は断った。傍らで見つめる三代目園主である大樹がそこにいた。
「誰かが権利を独占することは、争いを生む。
だから、権利を放棄し種を世の中に解き放つことが最善だと。」
昼間の気温とともに心が躍る春に、カワイイ芽を出し
“暑い暑い”が挨拶の一節になりそうな夏を超え
たわわにこうべが垂れた金色(こんじき)の間から差し込む秋日差し
十人十色で人にも個性があるように、米粒一つ一つにもヒストリーがある。
植える喜び、見守る楽しさ、そして収穫する感謝の念。
“わら一本”から考える『生き方がある』と感じている。
自然からいただいた農産物すべてには、”値札では計り知れない”ストーリーがある。
ちなみに、ハッピーヒルの英語であるHappyとHillは、日本語で「福」「岡」。
私たちの想いが宿っている。
なぜ、日本酒なのか!?
目には見えないミクロの小宇宙に潜む微生物の働きは、農業と酒造りとではとても類似している。農業は、土の中に存在する微生物との対話と言って過言ではない。日々、自然や畑がある景色を眺めながら、樹々、大地、空など取り巻くすべての環境調和を観察する。
蔵、米、麹に宿る微生物の働きと呼応する酒造り。
杜氏もまた、目には見えない世界を経験と知識を重ね合わせながら、心の眼を養い仮説と実証を繰り返す。
そんな微生物や発酵に強い関心がある大樹が、玄米で食することに定評があるハッピーヒル米を使用した日本酒に興味を持つのにそう時間は必要なかった。かつて小さな顕微鏡を覗き込み正信が未来を見ていたように、大樹もまた日本酒を通じて好奇心の扉をたたいた。
蔵元の想い、そして出会い
いまでこそ日本酒は、海外から熱視線で注目を受けているが、ひと昔前はそうではなかった。
若年層の日本酒離れや蔵元の事業継承問題など、全国各地の多くの蔵元が存続の危機に瀕した。
そんな時代の波を感じながら、60年以上の歳月、天然酒母や無添加だけでなく原料となる米の肥培管理にまでこだわる蔵元。先人が独自に生み出した『高温山廃酛(もと)』は、彼らの魂が宿っている。高度経済成長期、質よりも量、伝統よりも効率を重視した風潮の中で、本質的な役割や意味を問い続けた信念がいまなお息づく。ただ、実際に信念を貫き通し蔵の存続を維持することは、並大抵の努力でないことは想像に難しくない。いつの時代でも、『想いと経営の尺度』を図る難しさは変わらない。
彼らが大切にする哲学には、いつも米農家と歩む歴史がある。
どんな時にも米農家を支えることが、第一次産業を応援するだけでなく、昭和の田園風景がどこか懐かしい自然や田舎を守ることに繋がる。いまでこそ食の多様化で忘れがちだが、米は私たちにとって主食であり食文化である。また、現在進行形の世界的な人口増加は、筆舌に尽くしがたい食糧難を引き起こしているのも事実だ。日本人が解る『飽食の時代』は、すでに終わっている。
米の文化、日本酒の伝統
消えゆくものと残すべきもの
時代の波に翻弄される栄枯盛衰の日本酒は、”日本の時代”を投影しているようだ。
私たちが米と日本酒を通じて、伝えたいこと
古来から日本人にとって日本酒は、神様と深い関係にある神聖なものとして考えられている。
そして米粒一つひとつにも、自然が宿り、私たちの心身を創る存在だ。
伝統文化のように失って気づくのでは、遅いことがある。人は、頭で考えがちだが、心の対話が大事だ。憂いの言葉を並べるより、一人ひとりがいま出来ることを。
私たちのリズム、蔵元のリズム。
効率よりも不器用に、目先の損得よりも夢や希望。
人生、時々、回り道も悪くはない。
移り行く時代においても、信念の鍬(くわ)で未来を耕したい。
そして今宵は、身も心も清らかに、明日の景色を眺めながら一献。
乾杯。
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私たちの”自ずから然る日本酒”の特徴
日本酒は通常、その種類や蔵元の違いにもよりますが、より良い状態で飲酒出来るベストな期限(=賞味期限)があります。法律上、食品のように裏ラベルに賞味期限の記載義務はありませんが、長期保管された日本酒は、色や香味の変化が否定出来ません。米、水、麹(無添加)、そして自然が調和した”四方良し”の私たちの日本酒は、全国的に珍しい高温山廃酛(もと)を採用しています。これにより、”強い体”の日本酒が誕生します。大きな環境変化や高温下を避ければ、色の変化こそありますが、品質劣化に強い珍しい特徴を持っています。
※長期保管を推奨している訳ではありませんので、ご理解ください。
蔵元の杜氏である荘司さまから。
蒸しあがりは、スッキリした味わいの米だなぁという印象。
麹は、通常よりも高温域に達するのが早そうだったため少々手荒く。
仕込み2日目の手入れ段階ですでに水泡が出始めたため、やはり米のもつパワーが大きいと実感。
精米歩合90%の米が抱くエネルギーが大きいため、出来るだけ低温発酵と温度管理に努める。
誕生した日本酒は、穏やかな香りと甘酸っぱさの奥に心地よい苦みが特徴。
□ 生酒 フレッシュな口当たりと甘酸っぱさ特長で、開栓してからの”味わいの経過”も楽しめます。
□ 火入れ酒 芯のある飲みごたえであり、冷暗所にて自家熟成も可能。
□ にごり酒 もろみを粗越ししただけの米感のある飲みごたえのある一本です。
□ スパークリング おりがらみタイプの爽快で瑞々しい味わいが特長です。
※ワイングラスに合う日本酒です。火入れ酒以外は良く冷やしてお召し上がりください。
私たちの日本酒への寄り添い役
今回、ラベルに商品名の記載はありません。なぜなら、多くを語らずともシンプルさが”そのもの”だからです。越前和紙にハッピーヒル米の藁をすき込み、包み込む竹は大樹が大切に守る山のものを使用。そして、竹を結ぶ国産の精麻。和紙や竹職人が守る伝統文化を丁寧に、次世代へ繋ぐ商品創りとして表現しました。
『special thanks』
蔵元 木戸泉酒造
蔵元撮影 阿部 了
商品撮影 辻本 勝彦
農園撮影 岡田 悦紀
ラベル 杉原商店
竹工芸師 西原 悟志
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