2023 07.15

長野県 のらくら農場 に行ってきました

長野県の「のらくら農場」萩原紀行さんに農場についてのお話しをお伺いしてきました。前職は会社員をされ、結婚と同時に長野県八千穂村(現佐久穂町)へ移住してからは約25年農業と向き合われています。名前の由来は「のらりくらり、野良で暮らす」から。名前の印象とは裏腹に、日々エネルギッシュに美味しい野菜をつくるために全力疾走されています。

長野県 のらくら農場 に行ってきました

“野菜のうまみ”を計算した栽培

標高1000メートル、八ヶ岳の北斜面に生産地を広げ、化学合成された農薬、肥料を使用せず土壌分析に基づいて、年間約60品目を栽培。多品目を扱うため、従業員は日々試行錯誤し、野菜の旨味や生産効率の向上に努力されています。
ズッキーニやキュウリの収穫は、バスケットの使用から専用コンテナを導入。すると、早く冷蔵庫に作物を入れることができ、商品の鮮度向上に。また収穫効率が上がることで、作業効率も向上し従業員の熱中症対策にも役立っています。
従業員の方々のアイディアを取り入れることが、良い仕組みを作るきっかけとなりました。

長野県 のらくら農場 に行ってきました

なんでも話せる、ウェルカムな雰囲気づくり

萩原さんはこう語ります。
1年間に約200個近くの改善案を皆で出し合い、徐々に改善していきます。そうすることで作業する者が寄添い、ウェルカムな雰囲気をつくります。作業する皆が一番よく現場を把握しているからこそ、アイディアを出す空気作りを大事にしています。

例えば、セット野菜の商品を準備する際、普通は重い順から箱に入れていきます。しかし、赤のラディッシュと三つ葉をお届けする際は、一番軽い三つ葉を上にのせるのではなく、赤のラディッシュを上にのせ、開けた瞬間目に入る、鮮やかな感動を大切にしています。
食べて美味しいだけではなく、届いた野菜がお客様をどんな笑顔にさせるかを想像しながら日々生産に関わることが大切だと感じています。

長野県 のらくら農場 に行ってきました

状況がめまぐるしく変わる中で

近年のあらゆる物価上昇に困惑の様子を浮かべる萩原さん。
農業に欠かせない重機はもちろん、燃料、梱包資材などあらゆるものが値上げをする異常な時代に、天候不順。生き物を扱う農家の方への影響は想像以上に厳しく変動していきます。
5月末、野菜の作付け作業を済ました畑に霜が降りました。
例年長野県ではその時期に霜が降りることはないため、自然の変化に驚かれたそうです。
新芽は霜が当たると細胞が破壊され枯れてしまいます。
悪ければ農場全体の半分が収穫不良になってしまうこともあるほど危険です。
幸運にものらくら農場さんの地域は大丈夫だったようで、萩原さんもほっと胸をなでおろしておられました。
どんな状況でもお客様に「美味しい」と思ってもらえるものを作る、ブレない芯をもって
日々農業に携わっておられる萩原さんと農場の皆さんにあらためて感謝いたします。

さんらいふでは、全国の想いもった生産者さんから、化学肥料・農薬を一切使用しない野菜、添加物を使わない加工品、環境に配慮した生活雑貨をお届けします。

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