広島県 二本松牧場 に行ってきました

広島県三次市にある“二本松牧場 織田正司さん”に牛に対する思いや放牧、牛の健康についてお話をお伺いしてきました。

『酪農家になりたい』と、庄原や三次の牧場で修業をした織田正司さん

自分の牧場を持つという夢を抱き、月にたった1日しか休まず住み込みで酪農ヘルパーとして励んだこともあったそうです。

2005年に酪農家の先輩から
「酪農を辞めたいと言っている人がいる」と紹介されたのが、現在の二本松牧場です。
5ヘクタールの牧草地と酪農用の機械を譲り受け、織田さんは晴れて酪農家になることができました。

牛の健康を守るために

織田さんはこう語ります。
『実際に牛を飼ってみて分かることもたくさんありました。牛が病気になったり命を落としたりするのは全て自分のせい。牛に負担をかける環境を与えているのも自分のせい』そう痛感した織田さんは牛を健康に飼う方法を模索し続けました。

つなぎ飼いや濃厚飼料が牛に負担をかけていると悟った織田さんは、牛の健康を一番に考え、2010年に持続的自然循環酪農に乗り出し、牛の健康のためにと、周辺の田を借りるうちに、牧草地は最初の3倍以上の17ヘクタールにまで広がりました。

また、日本で一般的に多く流通しているグレインフェッドビーフ（人工的に配合した穀物を餌としている牛）とは違い、二本松牧場の牛たちは日本でも少ないグラスフェッドビーフ（牧草のみを食べて育った牛）です。

お肉の特徴と栄養価

一般的なお肉に比べて牧草を食べることによりβカロテン、オメガ３脂肪酸など多くの栄養が含まれるようになります。またこれらにより放牧ジャージー牛乳も乳脂肪分が高く甘みも味もしっかりとあり、濃厚だけどくどさがなくさっぱりとした後味が人気です。また、お肉の脂肪部分が黄色くなります。

実際に訪問させていただいて、織田さんが描く『牛の健康を第一に』というのが肌で感じ、放牧された牛への愛情が１頭１頭深く日々牛たちの生活の事を考えていらっしゃいました。

今後も皆さまに、生産者さんの想いをお伝えし、想いの詰まった商品をお手元にお届けできるよう宅配便や、WEBでもご紹介させていただきます。