2023 11.22
太郎社長の徒然日記 │ 物事と気の流れ
会社がある奈良県から、西へ車を走らせることが多かった出張ですが、
久しぶりに反対方向の伊勢神宮方面へと走らせた。
片道、約2時間。
一人旅に慣れている私は、暇つぶしの一つとして、車内で一人カラオケをする。
もちろん気持ちを込めながら。すれ違う車には一切かまうことなく、一生懸命歌って繰り広げられる、リサイタルショー。
今回、そんなささやかなショーを繰り広げながら会いに行ったのが、伊勢神宮に毎年奉納米を納めている農家さん。いつもながら、パソコン越しに私の心へスッと芽生えた「会ってみたいなあ」から連絡をしたのがスタート。
朴訥(ぼくとつ)で穏やかな表情で出迎えてくれたのが、山路さんです。
彼の本家が代々守った田んぼの後継者不足ということもあり、岐阜県から移住した山路さんが引き継いだのがすべての始まり。彼が過ごす明和町地区(三重県)は、毎年収穫されたお米を伊勢神宮に奉納することが許された地。
山路さんとは、お米の話だけでなく様々な話に花が咲きました。
自身で定植し始めた有機イチジクの話や、無農薬のお米に挑戦した時の苦労話、奥さんが趣味にしているタペストリーなど。決して順風満帆とは言えない就農スタート当時からのひた向きさが、地元ファンの方から心の応援へと繋がっているのが感じ取れました。
中村さん!
私はいつも、出来るだけ長くお付き合いすることを願っています。
ただ、人と人の間には、「気、みたいものがある」のを感じます。
また、愚痴ばかりこぼす人の近くにいると、陰の負のパワーが自分にも伝播します。
だから極力、陽で明るく前向きな方との繋がりを大切にするようにしています。
確かに、私も全国津々浦々を巡る中で出会う方々とのご縁は、山路さんが力説するものと非常に似ています。そしてその都度、出逢いや巡り合わせに感謝するとともに、何とも言えない不思議な感覚で満たされるのが常。人は目に見える景色や自身の視点で理屈を並べがちになりますが、「見えない力や運命の糸」がたえず私たちを動かしていると信じずにはいられないです。
そして、私も農家さんやメーカーさんに会いに行く時は、出来るだけ打算を取り去り「この人に会いたい!」そう強く思える時に行動へ移すよう心掛けています。そうすると、良縁となり素晴らしい出会いにいつも感謝する自分がそこにいるから。
机上の空論で推し測れない真実が今を動かし、未来を創っている。
自然と人をつなぐ
日本総合園芸