2025 03.10
命の支えるのは、人と人との結びつき
私たちは、暖房で加温栽培された野菜は取り扱わない。
なぜなら化石燃料や電力を消費してつくられた野菜は、
地球環境への負担を増加させるだけでなく、
多大なコストが販売価格へと転嫁されるためだ。
毎年の酷暑が嘘のように、寒さが身に染みる日本の冬の農業は、
生産者にとってチャレンジでしかない。
ましてや曇天続きの毎日では、ため息が聞こえてくる。
コロナのようなウィルスの蔓延、為替変動・国際関係など
VUCA時代の情勢を考えると、近くの隣人との取引が大事だと感じる。
“支え合う”という言葉を実現するには、消費者と生産者の強い結びつき、そして覚悟が必要だ。一歩踏み込んだ取り組みで、自分たちの食卓は自分たちの力で彩ることが、将来の“命の支え”に繋がると思う。

旅の途中 広島県安芸高田市 あちゅらむ農園
文・写真 太郎社長(中村太郎)