2025 06.07
田んぼの前で考える、ニュースの向こう側
近年の“米騒動”には、目を見張るものがある。
いったい誰が、こんな状況を予想できただろうか──そう問いかけたくなるほどだ。
連日報じられる騒がしいニュースを画面越しに眺める農家たちは、何を思っているだろう。
いまの価格が“高値”なのか、それとも、これまでが“安値”だったのか。
田んぼでは、あちこちで田植えがはじまっている。
穂が重く垂れる頃、私たちの日常には、どんなニュースが届いているだろう。
秋の訪れを、少しだけ長い首で待つことにしよう。
そういえば、アメリカなどからの輸入米に関する規制についても、水面下でロビー活動が進んでいるという話を耳にした。
願わくば、時代の波に翻弄されるのが、農家だけであることのないように──。

旅の途中 愛媛県伊予市
文 太郎社長(中村太郎)