2025 08.01

“そのまま”の実りに込められた約束

“そのまま”の実りに込められた約束

日本における有機果樹栽培の第一人者と言われる澤登家。
山梨県の小高い丘に位置する牧丘地区で、近年人気を集める山葡萄を中心に
オリジナル品種の育種・栽培に取り組んでいる名高い農家である。

私たちが惹かれる彼らのぶどうは、ジベレリン処理と呼ばれる
ホルモン剤を一切使用しない“そのまま”の姿。
この処理を行わないことで、果実本来の味わい――とりわけ深く濃い甘みが引き出されると言われている。

“そのまま”の実りに込められた約束

かつて、先代の澤登芳さんが私に語ってくれた言葉がある。
それは、今でも農業という営みを考えるうえで、大事な道標となっている。

農業は、生命産業。
私たちは、あなたの命を守るので
あなたたちは、私たちの生活を守って欲しい。

この言葉には、未来の農業の本質が投影されているように思えてならない。

旅の途中 山梨県山梨市牧丘町 フルーツグロアー澤登
文・写真 太郎社長(中村太郎)