完全無添加の日本では貴重なヴァン・ナチュール
Arcadia Grace 2023【相良農園 / ドメーヌ・ヒデ】
- 名称
- Arcadia Grace Muscat Bailey A 2023
- 内容量
- 750ml
- 原材料
- ベーリーA
- 保存方法
- 14度以下での保存
- 生産地
- 山梨県南アルプス市
- 20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
- こちらの商品はクール便でお届けします。
- 赤ワイン
- アルコール度数 11度
- 飲み頃度数 16~18度
限りなく自然な自然派ワイン
近年、ヴァンナチュール・ナチュールワインなどその呼び名はさまざまだが、ちまたで人気が増している自然派ワイン。世界的にワイン需要が減少する中、自然派ワインは別格のようだ。時代が必要としている流れが、自然派の思想へと傾きつつあるのだろう。私たちの未来の轍(わだち)を照らす道標のように。
日本においても特区ができるなど、その地域のテロワールを大切にしながらワインを通じて思いを発する素敵な醸造所が全国各地にはたくさんある。今回ご紹介する相良農園のArcadia Grace もまた、素敵な自然派ワインを提供している農園の一つだ。

ワインを製造する上で、もっとも大切なのが原料となる葡萄の品質。元来、雨が多い日本において、葡萄栽培は非常に困難を極める。病気の蔓延を防止するため、雨よけのビニールを張るなど農業資材を準備する必要がある。そしてまた、近年の酷暑もその栽培の難易度を上げているのは確かだ。
今回ご紹介する山梨県の相良農園(さがら のうえん)は、化学農薬・化学肥料・除草剤・ボルドー・石灰硫黄剤を一切使用しせずに葡萄栽培と向き合っている。また、雨よけのビニールさえも利用していないのが特徴だ。自然をテーマにしている農園では、可能な限り人為的な作業を省く自然農に力を入れている。そのため、葡萄の樹とともに多種の花々や植物が一体となっている様子がとても印象的だ。

農園を語る上で欠かせないのが、樹の表面の皮むきについて。通常、葡萄栽培する際には、表面の皮を意図的に取り除く。それは、幹と皮の間に小さな虫が侵入することで、将来発生するであろう病気のリスクを回避するためだという。ただ相良さんは、そのような処理を全く意にも介さない。理由は、非常にシンプルだ。自然と調和している農園では、虫さえも自然のワルツを奏でる良き理解者であると信じているから。

相良農園の自然派ワインとマスカットベーリーA
ドメーヌ・ヒデ(山梨県南アルプス市)で委託醸造されたワインは、補糖・濾過・亜硫酸塩を使用していない貴重なヴァン・ナチュール。全国広しといえども、慣行栽培ではない葡萄を使用した自然派ワインは非常に希少だ。
「まるで、マグマのようだ!」
醸造過程で、その発酵力に驚きを隠せずにいた醸造家の渋谷さん。相良さんが栽培した葡萄は、それほど初期段階から大きな違いがあったようだ。そのような意味においては、健康そのものの素材を使用した、本格的な自然派ワインといって過言ではない。

限りなく自然なままに。
相良農園が丁寧に栽培したマルカットベーリーAをそのまま自然発酵させて仕上げたワイン。濾過もしていないため、澱が瓶底に沈殿しているが、それも自然のエッセンスが豊かに一瓶に詰まっていることを意味している。余談だが、フランスではその澱をシャーベットに使用するなど、素材の良さが澱にはそのまま宿っている。

ワインをお楽しみいただくために
ワインを召し上がる2~3日前は、冷蔵庫内でしっかり冷やして欲しい。そうすることで、酵母が安定する。透き通るようなマスカットベーリーAの表情を感じながら、身体に溶けるようなArcadia Graceをちょっとした小休止に味わって欲しい。
もちろん、ワイン好きのあの方へ、日頃の感謝を込めて贈りものにもしていただける商品だと自負している。
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