先代から50年以上、化学肥料・化学農薬・除草剤を一切使用しない農法で、自然・人に優しい健康ぶどうをお届け!畑ですぐに箱付けしてから直送いたします。
産地直送収穫次第発送希少!
【海抜55m】無農薬の健康ぶどう “デラウェア” ※種なし”

【数量・期間限定の特別企画!】
自然も人も健康であるために。
「毎年、収穫ができるか、生活ができるのか不安になるんだよねっ。」
新潟県村上市から細い一本道を山形県鶴岡市へ向かう道中、胸が高鳴るのが分かった。
「稲泉さんに会いたいので、訪問していいですか!?」
突然の連絡にも丁寧に、私の声に耳を傾ける姿が電話越しにすぐに分かった。
だからまだ見ぬ彼を思い、一生懸命に説明する自分がいた。
そんな彼とデラウェアの樹の下で、椅子に腰を掛けながら語り合う中で発せられた言葉が、冒頭のものだった。

先代から50年以上の歳月が語りかけるもの。
日当たりが良く水はけのよい土地、昼夜の寒暖差が大きく生育に良い条件が揃う山形県は、ぶどうの名産地と呼ばれている。その中でも、稲泉さんの地区は、江戸時代に当時の藩主が山梨県から甲州ぶどうを持ち込んだとされる場所。山々と田園風景が印象的な歴史を刻むこの場所で、化学農薬・化学肥料・除草剤を一切使用せずにぶどう栽培に邁進している彼の畑は、草花との協奏曲とも言える画が広がっていた。

美徳の一言では語れない、化学農薬や化学肥料を使用しない意味。
以前、ある地域を訪問した際、「あまり言いたくないけど、〇〇さんは無農薬を売りにしているが、実際は夜に農薬を散布しているんですよっ!」と聞いた。
その背景には、無農薬=こだわり、健康的などポジティブな消費者イメージ利用した商業的な目的が見え隠れする。ただ現実、農薬を使用せずに栽培することは、相当の覚悟と忍耐が必要なことをわたしは知っている。日本の高温多湿な気候で農薬を使用しないぶどう栽培、いや農産物の栽培は、非常に困難を極める。特に近年の気象下では、病気との戦いと言って過言ではない。そのため多くの農家は、予防のために農薬をすることで、被害を最小限に食い止め、樹を保護し、自身の生活を守る。農薬を使用しないことは、絶えずリスクと隣り合わせを意味しているのだ。そのため、有機・無農薬のぶどう栽培を実践する農家は、日本においてその数は圧倒的に少ない。もちろんわたしたちは、決して農薬を否定するつもりは毛頭ない。ただ、リスクを冒しながらも果敢に、そしてひた向きに取り組む姿に胸が打たれるのだ。理想と現実は、うまく釣り合わないのが世の常である。
ではなぜ、稲泉さんのように農薬を使用しない選択肢を選ぶ人がいるのか?
収穫量も少ないだけでなく、下手をすると壊滅的な結果が待ち受けている。そのような状況では、消費者へぶどうを届けること以上に、農家の生活が成り立たない。それでは、何故!?
それはひとえに、シンプルで自然な農業は、消費者の健康を第一に考えているからだ。

限りなく自然に。
稲泉さんは、木酢液と米ぬかのみを使用している。限りなく自然な環境を作り出すことで、人だけでなくぶどうの樹にも負担を掛けない。ただその反面、一般的な慣行栽培に比べて、収穫量はグッと少なくなる。どちらが正しいか否かではなく、何に重きを置くかでそのやり方や答えが異なるという単純な話だ。ただ一つ言えるのは、自然調和のリズムは、人間の都合で簡単に変化するものではないということを理解する必要がある。

自然のリズム、自然の味わい。
自然循環の中で育つ健康なぶどうは、自然本来の味わい。皮ごと食しても安心ぶどうは、こだわりと愛情、そして絶え間ない作り手の精神力の賜物である。言うは易し行うは難しだが、今年も自然のめぐみの便りが届いた。
生活者が心身の健康を求めるように、生産者の生活も誰かが保障しなければ命の循環は途絶えてしまう。
決して簡単なことばかりではないが、失って気付く前に、伝えたい現状がそこにある。

この地域では、酷暑の7月末から雪が舞い散る季節までぶどうの収穫は続くという。約4か月間、賑やかな生き物たち、土の匂い、そよぐ葉、樹々の声を感じながら風景を彩る四季と一体となり、命の静かな躍動と伴走する日々が続く。決して短くはないこの期間、農夫である稲泉さんは、自然とは、農業とは、を問い続けながらぶどうとの二人三脚は続く。

今年もデラウェアの実りに恵まれた。稲泉さんともう一人のスタッフだけで、皆さまから頂戴した嬉しい注文に胸を躍らせながら今日も樹を向き合っている。彼らは、良い状態で皆さまにお届けするために、収穫、確認、箱詰め、出荷という一連の作業をぶどう畑ですべて完結させている。”畑直送”といっても過言ではない、季節の便りを是非この機会にお試しください。
稲泉さんが自然と対話するシーズンは、まだまだ始まったばかりだ。
※文中には、デラウェア以外の品種の画像を使用していますがご了承ください。
旅の途中 山形県鶴岡市
文 / 撮影 太郎社長
- こちらの商品は産地直送クール便でお届けします。
- ・一番おいしい時期に収穫したものを、産地から直送でお届けいたします。(7月下旬~随時発送 ※無くなり次第終了)
- ・他のショップ発送商品と一緒にご購入の場合、ぶどうは別送(産地より直送)でお届けとなります。
- ・1kgの目安は6~8房ですが、大きさにより異なります。
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