旬を知ること
の食育

今、世界中から入ってくるさまざまな食べ物がお店を彩り、いつでも手にできる反面、
食べ物の役割が薄れているように感じられます。
本来、食べ物には季節を感じる「旬」があり、その「旬」を味わう、という日本人ならではの食育があります。
おいしさや香りをしっかりと感じることができ、栄養価は高く、農作物を収穫しやすい時期なので、
たくさんの人たちに届けることができるのです。

さんらいふは「旬」を大事にし、食文化をみなさんと共有して、食べる力を育んでいきたいと望んでいます。

「旬」とは、自然の中で育てた野菜や果物がとれる季節や、
魚がたくさんとれる季節のこと、と農水省で定義されています。
これら「旬」にとれた食べ物には、その時期だからこそ味わえる食味や香りで魅了する力があり、夏には火照ったからだを冷まし、冬には煮炊きに適した食べ物でからだを温めるという役割があります。

栄養価の高さもその時期以外と比べると大きな差があります。たとえば、夏のほうれん草は100g中に含まれる
ビタミンCの含有量が20mgに対して、旬である冬の含有量が60mgと3倍もの差が出ています
(日本食品標準成分表2015年版 七訂より)。

「旬」が人間の食生活を支えるのが自然のなりゆきでしたが、いまや世界中からさまざまな食べ物が輸入され、
国内ではハウス栽培により栽培時期をコントロールできることで、
食べ物それぞれの「旬」が判断しづらい状況にあるといえます。

しかし、近年の気候変動における第一次産業(農業・水産業・畜産業など)は、
これまでの生産方法では困難な状況であることも事実です。農産物であれば露地栽培が「旬」を伝えるための
適した方法であったとすれば、近年の突発的な豪雨や高温による生理障害や病害虫の発生には対処しきれません。

特に夏場では、農薬や化学肥料を駆使した栽培技術や恵まれた生産環境を持ち合わせていなければ
「旬」をお届けすることは難しいでしょう。

さんらいふでは「旬」を第一に考えていますが、生産者の生産環境や経営方法を考慮したうえで、
食するにふさわしいと判断できる食べ物をお届け
していきます。

そして、日本に四つの季節があることは素晴らしく、その時期に適した食べ物を知り、
味わうことができるという日本人の文化を、未来の子供たちへ伝えていく「食育」へもつながると考えています。

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