自然栽培・有機・農薬不使用ぶどうのストレートジュース
自然栽培のぶどうジュース 300ml

日本の有機果樹栽培を牽引する澤登家
世の中には、たくさんの果物のジュースが存在するが、その原料の栽培にまでこだわった商品はそれほど多くはない。特に、国産・有機栽培・ストレートとなると、なおさらだ。今回ご紹介するぶどうジュースは、有機果樹栽培の第一人者と称される澤登家が丁寧に栽培・搾汁したものだ。
彼らがその第一歩を踏み出しのは、高度経済成長期の1950年後半。大量生産・大量消費の真っただ中、近代農業は、栄華を極めていた。しかしながら、農薬の使用が農家にとっての負担であると感じていた先代が、育種と栽培技術の向上に努めたことで、その道は拓いた。化学肥料や化学農薬にたよらない栽培方法と在来種である山葡萄の育種において、その名は広く知れ渡ることになる。

現在、先代である澤登芳、晴雄氏のあとを継ぐのは、澤登 芳英さんと早苗さんだ。日本全国の果樹農家が後継者不足、技術の継承、販路維持などたくさんの障壁に頭を抱えている昨今の現状を考えると、お二人の歩む足跡には、敬意を払いたい。もちろん、近年の酷暑や農業資材の高騰など看過できない状況は、彼らも同じである。世界のスタンダードが有機農産物へとシフトする中で、その伝道師としての立場と生業の狭間で揺れる心情を察するのは容易ではない。

限りなく手を加えない自然栽培
彼らが大切にする農法は、限りなく自然とのハーモニーが宿っている。雑草草生・不耕起栽培を大切にしながら、除草剤・殺虫剤・殺菌剤・化学肥料、そして、堆肥・有機肥料さえも一切使用しないのだ。限りなくシンプル、限りなく自然な農法。長年培った園内では、動植物が楽しそうにそのバランスを保っている。また、先代が考案したサイドレスハウスでは、空気を対流させることで病気を減らすなどの工夫が凝らされている。

その年の恵みは、その年のボトルに
一般的にスーパーで陳列するジュースは、濃縮還元が多い。これは、果汁の水分を蒸発させ、必要な時に再び水分を加えることで製品化したものだ。輸送や保管面でのメリットがあるのも特徴だ。またストレート果汁という場合でも、近年の最新鋭の冷凍技術により2~3年は、備蓄が可能である。そのため、豊作年に収穫した果汁を長期冷凍することで、必要な時に必要な分だけお客さまの手元にお届けすることが可能だ。
その反面、澤登家の場合、その年に収穫されたぶどうは、その年に搾汁・ボトリングを行う。なぜなら、それがより自然の循環にそくしているからだ。旬にはその旬の表情があるように、その年の収穫物にも同様のことが言える。
今回ご用意したぶどうジュースは、澤登家が作出した”ワイングランド”と”ブラックオリンピア”を主体にしたものだ。どちらもぶどうの個性を表現しながらも、身体にとけるような後味が印象的な商品となっている。

たった1%未満の意味。
日本の有機商品の流通量は、全体に占める割合では1%未満である。米国・欧米での伸長率や規模と比較すると、目の前がかすむほどの割合でしかない。2022年時点において、日本2240億円、世界(※主に、米国・ヨーロッパ)18.7兆円、が農水省によって公表されている。世界のスタンダードとほど遠い現状には、さまざまな要因が考えられる。生産現場での手間やコストの問題、消費者への啓蒙活動の不足またはその認識の低さなどが有機商品の購入を阻害していると予想される。また、食やその流通に対しての理解度も影響している。
本来、生産する側と消費する側との”見える化”した信頼関係があれば、それ以上に必要なものはなにもない。ただ、生産地と消費地との地理的な距離感やオープンなコミュニケーションの難しさなどがあるのも確かで、それをルールという枠組みで整理整頓することで不特定多数にも分かりやすいカタチになる。どちらが正しいかではなく、何を目的にするかでその答えは異なるように感じる。ちなみに、わたしたちさん・らいふは、有機認証に賛同する反面、その認証に縛られない取り組みも歓迎している。

以前、早苗さんがそっとわたしに語りかけた言葉がいまでも忘れられない。
「やっぱり、親が遺した品種は、大切に継承していきたいのよねっ」
短いフレーズには、絶え間ない親への深い愛、継承者としての責任、次世代への責務が宿っていると感じた。同時に、そのストレートな表現は、わたしの心の手帖に「さん・らいふとして何ができるのか!?」という文言が刻まれたのは言うまでもないだろろう。

挑戦に、終わりはない。
いつの時代にも、挑戦者はいる。努力を努力として考えず、その道を極める人。そのような意味において、澤登家が歩む道は、自然が相手であるがゆえに一筋縄ではいかない。ただ、わたしたちの命を支える農業と真摯に向き合いながら、その重要性を伝える役割も担う生き様には、ただ頭が下がる。芳さんとはじめて出会った日、琴線に触れたことで、いまもわたしの道標になっている言葉がある。
「わたしたちはあなたの命を守るので、あなたはわたしたちの生活を守って欲しい」
持続的というカタチには、己のあくなき探究心だけでなく、周りの深い理解と行動が必要だ。

旅の途中 山梨県牧丘
写真/文 太郎社長(中村太郎)
- 名称
- もっとも自然に葡萄じゅうす
- 内容量
- 300ml
- 原材料
- 有機JAS認証ぶどう使用 (有機・農薬不使用)
※ブラックオリンピア・オリンピアなど使用 - 保存方法
- 冷暗所で保存してください
- 生産地
- 山梨県
- 賞味期限
- 2026年7月
- 名称
- ワイングランド葡萄じゅうす
- 内容量
- 300ml
- 原材料
- 有機JAS認証ぶどう使用 (有機・農薬不使用)
※山ぶどう系品種ワイングランド使用 - 保存方法
- 冷暗所で保存してください
- 生産地
- 山梨県
- 賞味期限
- 2026年7月
- こちらの商品はヤマト宅急便でお届けいたします。

生産者: フルーツグロアー澤登
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