神宿る島のレモン果汁 ※化学肥料・化学農薬不使用

神の島、大三島（愛媛県今治市）。
山の神・大海原の神・渡航の神が宿る日本総鎮守・大山祇神社（おおやまづみじんじゃ）が鎮座する瀬戸内のこの島に、約20年前に都会から移り住んだ花澤さんご家族が自然と向き合っている。そして当初から、化学農薬・化学肥料を一切使用せず、真摯にそして丁寧に柑橘栽培をしている。

温暖な気候に恵まれた瀬戸内は、農業が盛んだ。特に、他の地域では寒さのために栽培が困難なレモンの適地である。ただそのような場所でも、化学農薬や化学肥料を使用せずに栽培することは、困難を極める。温暖化の影響で、年々虫が北上していると言われている。それにより、今までに経験しえなかった病気と向き合うことになる。

普段、何気ない店頭での一角では、カタチが均一なレモンが行儀よく列を成している。それは、レモンだけでなく、生鮮品全般に言えることだ。その背景には、見た目が良いものしか売れないという事実。店頭での見た目を重視した規格による選別が生産者側で行われ、不揃いの格外品は廃棄されるか、それとも買い叩かれて加工品へと姿を変える。味は同じでも売れるモノとそうでないモノがあるのは、生産者にとってもどかしさしか残らない。

さん・らいふは決して、化学農薬や化学肥料を否定している訳ではない。様々な環境変化においても出来る限り定期的に出荷して下さる農家が、日本の食卓を支えていることを十分理解している。また、いろんな品種を作り分ける農家の技術も特筆すべき点であると思う。農業には、地域や生産者の考え方により、様々なカタチや色があると考えているからだ。

さん・らいふが日本全国を歩む旅の途中、心揺さぶる生産者は、消費者・作物・環境のことを真摯に考えている人が多い。売れるかそうでないかだけの信念の軸だけでは、本質的な部分が見えない。それは、まるで”すりガラス”のようだ。食べものは、人が口にするものだから、そして人の心や身体を形成するものだから。

私たちのレモン果汁は、レモンをそのまま圧搾して絞ったストレート果汁。近年では、中の実だけくり抜いたものを搾汁する方法もあるが、今回は外皮も一緒に圧搾する方法を採用した。それは、レモン全体を感じて欲しいというささやかな私たちの願いが込められている。外皮には香りの主成分が豊富で、乳白色になっているのがその証。香りと苦みの複雑味が特徴の香料無添加のストレート・レモン果汁！

手前味噌だが、香りが際立っているため料理のワンポイントやドレッシングに最適だと感じている！また、お菓子作りやカクテル・モクテルなどでにもご使用可能です。透き通るような清涼感を感じながら、瀬戸内の風景写真を心のスクリーンに映し出してみてください。

旅の途中：愛媛県今治（大三島）
写真：岡田 悦紀/太郎社長（中村太郎）
文：太郎社長（中村太郎）