限りなく、自然との調和に抱かれた自然派ワイン
小公子 S 【2024】(ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン)
限りなく、自然との調和に抱かれたヴァン・ナチュール
自然派ワインのパイオニアとして、フランス・ローヌでその道を磨いた自然派醸造家/大岡弘武さん。
彼が紡ぎ出すヴァン・ナチュールは、大地に限りなく寄り添った自然なワインという一言に尽きる。亜硫酸無添加・無補糖・無濾過で、人為的介入を極力しない醸造法から紡がれる逸品は、世界各国にファンが多いのも特筆すべき点だ。

「ワインがこの世に誕生した※草創期には、自然な方法でワインは醸造されていたので、手を加えること自体が不自然」
そう語る大岡氏の言葉には、一切の迷いはない。
彼のこのような哲学に大きな影響を及ぼした人物の一人は、わたしどもがお手伝いをしている福岡正信自然農園(愛媛県)の初代園主、※「わら一本の革命」の著書で世界的に著名な福岡正信氏だ。自然農法の大家として知られ、「この世には、何も無い」という若かりし頃に患った大病から悟りを拓いた人物であり、いまなお世界各国のアーティスト、ワイン醸造家、哲学者、自然派な価値を大切にする方々など枚挙に暇がないほどである。
※草創期・・・所説あるが、「紀元前」と解釈
※わら一本の革命・・・世界30か国で翻訳されている名著

このワインで使用する”小公子”という葡萄品種は、さん・らいふでもお馴染みの澤登家(山梨県)が作出したものだ。日本の有機果樹栽培の第一人者として知られる澤登晴雄氏が長年の研究から生み出した努力の結晶であるこの品種は、日本の気候風土にあった山葡萄系の品種。そのため、ヨーロッパの品種よりも近年の異常気象にも安定生産が期待出来る。

私たちが世界各国の生産現場を訪問する中で、気候変動の影響でいままでのように上手く栽培ができないと聞く事が多くなった。またそれは、植え付け段階での品種選定が非常に重要なことを意味している。そのように考えると、自然との関りを非常に大切にしている大岡さんだからこそ得た、山葡萄系品種をワインに積極的に使用するという着眼点だったように感じる。

フランス・ローヌで活躍されていた当時、世界一流のレストランでの採用、ニューヨークタイムズ世界版での紹介など大岡さんの活動は、順風満帆のように思えた。もちろん、苦難の末に辿り着いたステージであったことは明白だった。そんな彼が、自然派ワインの本質的な価値や意味を紐解く伝道師として国内での活動に移行したことは、業界人であれば誰もが驚きを隠せなかったことだろう。

ただその生き様は、僭越ながら”彼らしい”なと思ってしまう。名誉、金銭、安定という価値は、彼にとって単なる道具でしかない。物神化の流れに支配されるのではなく、己が信じる「自然とは何か?」の答えに導かれながら、邁進する姿はとても美しく感じる。
いつも大岡さんが醸造に関して、そっと添える一言がある。
「わたしも何もしていません。自然に任せているだけです。」
「自然への畏敬の念」「誠実さ」という彼の生き様さえも投影している自然派ワイン創りに、天国の福岡正信氏も笑みをこぼしてその姿を見守っていることだろう。

以下、自然派ワイン醸造家 大岡さんより
はじめに なぜ日本固有種にこだわるか。
ワインの品質は、テロワール(気候、土壌など)と単位面積当たりの収量でほぼ決まります。日本は、畑の狭さや人件費の高さの問題があるため、いかに狭い土地で高収量をあげるかを目指す傾向にあります。ただ希望とは裏腹に、高収量の葡萄でワインを造ると水っぽい薄いワインになります。ヨーロッパの品種を高温多湿の日本で植えても、病気に弱いことでたくさんの農薬を撒く必要があります。また、肥沃な土壌では葡萄が沢山出来るので、完熟した葡萄を作るのは難しいです。世界に通用する品質を目指すのでなれば、ヨーロッパ以上に収量を落とすことが必要となるでしょう。そうするとワインの出来る量は減るので、値段を上げる必要があります。それでは経営として成り立ちにくいです。

世界に通用する日本ワインとは、日本の気候にあった日本独自の品種を使うことが必要不可欠です。そしてそれが、他に類をみない個性を抱くワインとして価値転換に繋がります。幸い、日本にはヤマブドウという土着品種があります。しかも固有品種は、日本の気候に適応しているため耐病性に優れています。嬉しいことに、露地でも有機栽培が可能です。古くは、1万年以上前の縄文時代の遺跡からヤマブドウの種が発見され、古事記や日本書紀にも記載されている経緯から日本人には太古から縁のあるものです。
滋賀県甲賀市の紫香楽宮(しがらきのみや)から、約六百個のヤマブドウの種が出土し、ワインを醸造していた可能性が発見されました。また正倉院には、ワイングラスのようなガラス細工が残っていることから、聖武天皇はブドウ酒飲んだ事実が橿原考古学研究所の菅谷文則所長によって語られています。

ヤマブドウの品質に目を向けると、小さい実で、糖が高く、しかも酸も高く、タンニンが豊富です。すべてグランヴァンに必要な要素です。 (亜硫酸無添加のワインを作るのにも適している要素です。)山葡萄は、雌雄異株なので受粉が必要なので安定した栽培は難しいですが、その交配種を使えば問題もクリアできます。今回使用している小公子は、日本の遺伝子を組み込んだもので、露地での有機栽培が可能な品種です。

畑
このワインは、澤登家の畑で栽培された小公子を使用しています。山梨県牧丘町で完全無農薬で栽培されたです。園主の澤登早苗さんは、恵泉大学教授、元日本有機学会長でもあります。その大切な葡萄をラ・グランド・コリーヌ・ジャポン(岡山県)にて、フランスで培った知識と経験に基づき醸造しました。添加物を一切加えず、フィルターも熱処理もしていない本物の自然派ワインです。
ワインの特徴: 赤ワイン
ぶどうの産地: 山梨県山梨市牧丘町
ぶどうの品種: 100%小公子
ぶどうの樹齢: 小公子:約15年と約30年
土壌: 小公子:淡色アロフェン質黒ボク土
醸造法
葡萄を収穫後、冷蔵で岡山へ輸送。房を丸ごとタンクにいれて、3週間マセラシオンカルボニックを行う。その後、タンクに入り足で葡萄を潰します。それを3日間行った後、タンクから葡萄を取り出し、伝統的な垂直式プレスによって、1日かけてゆっくり絞ります。ワインはそのまま樽に詰められ、発酵を続けます。発酵後もそのまま11か月間熟成。タンクにいったんワインを戻し、味わいを均一化したあと、重力を用いて瓶詰。ポンプは、一度も使用しておりません。亜硫酸など一切無添加。フィルターも熱処理もしていない微生物のバランスで味わいが保たれている本物のワインです。

そのため若々しい果実味溢れる新鮮さとスパイスが綺麗に調和しております。口当たりはとても濃厚かつ柔らかく、いままでの日本ワインの概念を変えてくれることと思います。
飲み頃は15-20年後と思われます。気の長い話ですけど。
亜硫酸無添加ですので、14度以下での保存をお願いいたします。
- 名称
- 小公子 S 2024
- 内容量
- 750ml
- 原材料
- ぶどう(国産)
- 保存方法
- 14度以下での保存をお願いします。
- 生産地
- 岡山県岡山市
- 20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
- この商品は一回につき1点のご購入となります。
- こちらの商品はクール便でお届けします。
- アルコール数:13%

生産者: ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン
■1974年 東京生まれ ■1997年 明治大学理工学部卒業、同年ボルドー大学醸造学 DNO入学 ■1999年 同大学を中退、ボルドーBTSA入学、2001年同資格取得 ■1999年〜2002年 ギガル社でエルミタ ージュ地区栽培長 ■2002年〜2006年 ドメーヌ・ティエリー・アルマンの栽培長を務める ■2002年 ラ・グランド・コリーヌ社を設立、 ■2013年 『ニューヨーク・タイムズ』(世界版)に取材を受け、世界の一流レストランでワインが採用される ■2016年 帰国。ラ・ グランド・コリーヌ・ジャポン社を立ち上げ、岡山県で葡萄栽培とワイン醸造を開始 ■2021年 一般社団法人おかやま葡萄酒園 を設立 ■現 在 日仏でワインづくりのコンサルティングを行う ■訳 書「実りの言葉」(ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン、2017年) ■著 書「大岡弘武のワインづくり 自然派ワインと風土と農業と」(エックスナレッジ、2021年9月)
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